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【週刊】Classic Music Salonへようこそ #5 バロック音楽の醍醐味~バッハ・ブランデンブルグ協奏曲第3番

みなさんこんにちは。ご機嫌いかがでしょうか。オーナーのタマです。
多忙のため更新が遅れましたことお詫びいたします。

さて、冒頭から次回の予告というのもあれですが、次回の配信では11月15日(金)にNHK-FMで放送されるNHK交響楽団第1767回定期公演についてお話ししようかと思います。以下に曲目をあげておきますので、興味のある方は是非お聞きください。

11月15日(金) NHK-FM 19:00~21:10放送
NHK交響楽団第1767回定期公演<Cプログラム>

ボロディン/交響詩「中央アジアの草原で」
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
プロコフィエフ/交響曲 第5番 変ロ長調 作品100

指揮 : トゥガン・ソヒエフ
ピアノ : ボリス・ベレゾフスキー

NHKホールから生中継

では本題に。
今回は少し(?)時代をさかのぼってバロック時代のお話です。
今回取り上げるのはバッハ作曲 ブランデンブルグ協奏曲第3番ト長調BWV1048です。これも言わずと知られた名曲です。

みなさんはバロック音楽をご存知ですか?
多くの方はご存知かと思いますが、バロック音楽とは17世紀初頭から18世紀半ばまでのヨーロッパ音楽のことです。(世界史で習うバロック文化とは若干時期がずれています。)ちょうどルネサンスが終わったあたりの時代です。音楽史的な観点から「バロック音楽」に組織的に言及したのはドイツの音楽学者クルト・ザックス(1888年 - 1959年)で、彼の1919年の論文 "Barockmusik" によれば、バロック音楽は「彫刻や絵画等と同じように速度や強弱、音色などに対比があり、劇的な感情の表出を特徴とした音楽」と定義されるようです。(ウィキペディアより)
バロック時代の代表的な音楽家として、今回のバッハ(独)やクープラン(仏)、パッフェルベル(独)、コレッリ(伊)、ヴィヴァルディ(伊)、テレマン(独)、ヘンデル(英)などです。
大きな特徴として、通奏低音の使用(チェンバロ)があります。これは17世紀前半にイタリアから始まったもので、バロック時代を「通奏低音の時代」と呼ぶ人もいるくらい、バロック音楽を大きく特徴づけているものです。通奏低音とは、伴奏形態の一つで、楽譜上には旋律のみが書かれているのですが、奏者はそれを適切な和音にして演奏します。現在はリアライズ(記譜された音に和音を付け加える和声化の作業のこと)を補助するための手段として、楽譜の下に数字が書かれています(これを数字つき低音といいます)。この数字は低音からの音程の度数を表わしており、「3」とあれば、低音の上3度に音があることを示します。しかし、実際にそれらの音をどのオクターヴに置くかは演奏者に任されており、演奏者は和声的に正しくなるように、4声や3声で演奏します。また、和声的な正しさだけでなく、音楽的に優れたものであることが要求されるため、自由な装飾を付けることも行われます。この数字つき低音の考えは現在のコードに通ずるものがあり、コードの原型にもなったといわれています。
もう一つ、バロック時代の特徴として、ヴァイオリン族やフルート・オーボエといったオーケストラに参加するような楽器の原型が誕生したことです。私がお世話になっているフルートくんも、17世紀にドイツで改良された形が現在のフルートの形の原型になりました。これにより、音楽に幅が広がり、より豊かな表現ができるようになりました。(とはいっても、古典派時代に誕生するピアノにはかないませんが。チェンバロって、ピアノほど強弱付けられないんですよね・・・。)またオペラが誕生したのもこの時代です。これらはすべてイタリア発祥であり、当時イタリアがどれだけ文化的に最先端を行っていたのかを垣間見ることができます(ルネサンス発祥の地ですからね)。
ロマン派の音楽と比べると聞き足りないように聞こえるかもしれませんが、バロック音楽独特のメロディーが私は大好きです。

今回のブランデンブルグ協奏曲第3番はそんなバロック音楽の中でも大変有名な曲です。
この曲はこの第3番以外に5曲有り(第1番から第6番まであります)、これら6曲をまとめて「ブランデンブルグ協奏曲」と呼ぶのですが、そのブランデンブルグ協奏曲は1721年5月24日にブランデンブルク=シュヴェート辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒに献呈されました。協奏曲のなかでも、これらの曲は「合奏協奏曲」と呼ばれるものです。合奏協奏曲も、バロック音楽を特徴づける音楽形式の一つで、合奏が、独奏楽器群(コンチェルティーノ concertino)とオーケストラの総奏(リピエーノ ripieno — コンチェルト・グロッソとも呼ぶ)に分かれ、2群が交代しながら演奏する音楽形式です。この形式を確立したのはストラデッタと言われており、合奏協奏曲の作曲家として知られるのが彼の友人だったコレッリです(彼が作曲した合奏協奏曲第8番<クリスマス協奏曲>は大変有名です)。
この曲が作曲された経緯は次のように言われています(今のところ、これらを立証する証拠が見つかっていないそうです)。
バッハの直筆譜は現在ドイツにあるのですが、その譜面にはフランス語でタイトルが「いくつもの楽器による協奏曲集」(Concerts avec plusieurs instruments)とかかれており、その下には2年前に伯の御前演奏をした際に賜った下命に応じて作品を献呈する旨が記されているそうです。バッハが当時勤めていたケーテンの宮廷(彼はそこの楽長で、当時は宮廷楽長として一生を終えるつもりでした。その宮廷の主であるアンハルト=ケーテン侯レオポルトは自ら演奏もこなす大変な音楽愛好家で、一諸侯には珍しい立派な宮廷楽団をかかえ、楽団は多くの名手をそろえていました)において、ケーテン侯の妃となった女性が音楽嫌いであったためにレオポルト侯の音楽熱が冷め、宮廷楽団も縮小される事態に至ったため、新たな就職先を求めたいたといわれています。ブランデンブルグ辺境伯(当時のドイツ=神聖ローマ帝国において、ブランデンブルグ辺境伯は大きな影響力をもった諸侯でした)に楽曲を献上することで、その就職活動を有利にしていたのではないかといわれています。(バッハはその後1723年にはライプツィヒのトーマスカントルに転出しています。)

さて、そんなブランデンブルグ協奏曲ですが、その第3番。聞いたことがある方は「さっき合奏協奏曲は独奏楽器群とオーケストラに分かれるっていってたけど、この曲はそうじゃなくね?」と思ったでしょう。この曲は合奏協奏曲と言いながら、実はその2パートに分かれていないのが特徴なのです。楽器構成はvln、vla、vcそれぞれ3本と通奏低音となっており、独奏楽器群が存在しません。この曲の構成の特徴として、普通なら独奏楽器が奏でる旋律を、各パートが順繰りに奏でるところにあります。そのため、この曲においては、明確に2パートに分類することができないのです。
そしてもう一つ、この曲の特徴を。この曲の第2楽章はせいぜい長くて1分です。「いったいどうなってるの!?」この曲の第2楽章はフリギア終止とよばれる終止形のの2つの和音が書かれているだけであり、一般にチェンバロあるいは第1ヴァイオリンがカデンツァを奏でます。そのため、あっとゆうまに第3楽章へと進みます。なぜ、バッハがこのような形にしたのでしょうか。私も非常に疑問に思っていますが、このカデンツァがヴァイオリンやチェンバロの見せ場であり、どんなカデンツァなのかな~と楽しみに聞いています。

この曲にはなにかテーマがあって、みたいな曲ではないので、なかなか感想を言えと言っても「ただただ美しい」で終わってしまうような気がします。でも、この曲に限らず、バロック音楽全般的に言えることとして、やはり華やかな音楽だな、と思います。宮廷音楽が中心の時代なので、華やかな曲が多いのです。私の中ではなにか作業をしながら、朝起きたとき一番に聞くとき、なんかに聞きたいのがバロックです(BBCラジオ3の朝の番組でもバロックの音楽が多く流れます)。また、バロック音楽の旋律には、最近の曲でなんか聞いたな~と思わせるメロディーがあるのです。それを感じたとき、私はこんな昔の音楽が、今の音楽につながっているのだな~というのをしみじみと感じ、音楽の歴史の長さを感じるような気がします。でも私の場合は、たぶんチェンバロの音色が好きだから、バロックを聞いているのかもしれません。

バロックの音楽は、キャッチーなメロディーが多いので、普段あまりクラシックを聴かない人にも楽しんでもらえるような気がします。クラシックの入口として、バロック音楽はいかがですか?
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