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【週刊】Classic Music Salon通信 #4 大学祝典序曲聞き比べ

みなさんこんばんは 三毛猫タマです

まずは更新が遅れたことお詫びいたします。
先週は私の大学の学園祭があり、その関係でそこそこ多忙となり配信が遅れました。
11月は定期演奏会などもあり、忙しくなるため、配信が遅くなるかもしれませんが、ご容赦願います。

先日、NHKの深夜番組「ケータイ大喜利」に私の大好きな声優の一人、平野綾さん(『涼宮ハルヒ』シリーズのハルヒ役の方)がゲスト出演していました。
いや~声はいいし顔はかわいいし髪はロングヘアにウェーブを軽く毛先にかけていて(←この髪形は私のすきな髪形の一つなのです!!)、で惚れ惚れしてしまいました・・・
その番組で出た、私的にツボだったネタを何個かご紹介したいと思います。
①お題「恋愛ゲームの初デートで、彼女役の女の子の最初のセリフがそれ?なんといた」
 答えA「ごめ~ん遅れて、子供が熱出しちゃって。」
 答えB「運営サイトから重要なお知らせだよ」
②お題「友達との鍋パーティー、なぜか盛り上がらない。その理由とは?」
 答え「ついさっきまで庭で鳴いていた鶏の鳴き声がしないから」
③お題「十文字作文。テーマは『うそつけ!』」
 答えA「マジガチ反省してるし」
 答えB「松岡修造著『諦めろ』」
 答えC「ななみちゃん(49)」

さて、4回目の今回の配信では、大学生なら一度は耳にしているであろう、ドイツの3Bの一人ブラームスが1880年に作曲、翌年に初演した「大学祝典序曲」作品80についてお話ししたいと思います。

まずはこの曲が作曲された経緯から。
ブラームスは1879年にブレスラウ大学から名誉博士号を授与されました。彼は祝典用のファンファーレを毛嫌いしたこともあり、当初これに対して感謝状を贈るのみで満足していました。しかし推薦人のひとりであった指揮者のベルンハルト・ショルツから、そのような儀礼には、もっと盛大な感謝のしるしを示すものだと説得され、ブラームスは1880年の夏、この曲を授与への返礼として作曲しました。
ブラームスは「笑う序曲」と同時に「泣く序曲」を同時進行で作曲していました。この大学祝典序曲と同時に書かれたのは「悲劇的序曲」作品81です。
1880年9月、ブラームスはシューマンの妻でドイツの天才ピアニストといわれているクララ・シューマンと連弾でこの2曲を私的に試奏、1880年12月6日にベルリンで『悲劇的序曲』とともに公開で試演された後、1881年1月4日に、ブレスラウ大学当局によって開かれた特別集会において、ブレスラウのオーケストラ協会を作曲者自身が指揮して初演となりました。ブラームスは毒舌やブラック・ユーモアで有名で、「学生の酔いどれ歌のひどくがさつなメドレー」を作って『大学祝典序曲』と名づけ、自分の任務を果たしたのだと語っています。しかしながら、この曲は音楽技法的に高く評価されており、ブラームスの作曲技術の高さを象徴した曲ということができるでしょう。

さて、ブラームスはこの曲を「スッペ風のポプリ」と称しているのですが、音楽用語においてポプリとはフランス語でメドレー形式の一種をさす言葉です。「え?メドレー?何の?」という人もいれば「はんはん、そういうことね」と思っている人もいるでしょう。ご存知の方も多いとは思いますが、この曲は4つの学生歌の旋律が含まれているのです。いわば学生歌のメドレーといったところでしょうか。ただ、日本で知られた学生歌ではありませんが。引用されている学生歌は以下の四つです(ウィキペディアより)
・"Wir hatten gebauet ein stattliches Haus"(『僕らは立派な学び舎を建てた』、民謡に基づく)
・"Landesvater"(『祖国の父』)
・"Was kommt dort von der Höhe?"(『あそこの山から来るのは何』、狐乗り (Fuchsritt) の歌)
・"Gaudeamus igitur"(『ガウデアムス』、ラテン語で「いざ楽しまん」)

そんな大学祝典序曲、今回は様々な演奏を聴き比べてみました。
世の中にはユーチューブという便利な動画サイトがあり、ここで大学祝典序曲と検索をかけるとプロ・アマ様々な演奏を気軽に聞くことができます。その中でも今回は以下の演奏を取り上げたいと思います。
まず基準とする演奏を、私が大好きな指揮者であり、世界的ピアニストでもあるウラディミール・アシュケナージが指揮を振った、ベルリン・ドイツ交響楽団のCDにしたいと思います。

41REZMRWJ9L__SL500_AA300_.jpg
<アマゾンのサイトより>

そして、参考にした演奏を5つあげます(すべてYoutubeにあったものです)。
①クラウス・テンシュテット指揮 ボストン交響楽団演奏 1974年12月14日
http://www.youtube.com/watch?v=MYb2cTMW_6U
②アンセルメ指揮 スイスロマンド管弦楽団演奏 日付等不明
http://www.youtube.com/watch?v=csaXfPstlqw
③ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1966年
http://www.youtube.com/watch?v=z-K9FzeH-yg
④ロリン・マゼール指揮 クリーヴランド管弦楽団 1975年
http://www.youtube.com/watch?v=ZW0ZsyBeV94
⑤ハインツ・レーグナー指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 1973年
http://www.youtube.com/watch?v=8A_Em2P16g4


冒頭(1小節目~24小節目)。
アシュケナージの演奏は行進曲のような、軍隊の行進のような雰囲気がでるテンポで始まります。
これより軽めに演奏しているのは③以外の演奏です。その中でも②と⑤はかなり速めなテンポで始まります。
それぞれの演奏の特徴を見てみると、②のパスドラは、堅めのはっきりとした音を出しています。
④はシンバルがはっきりと乾いた音を出しています。ほかの演奏では両者とも控えめの音で、バスドラは響く音を出しています。
私は③の演奏の冒頭が好きです。落ち着いたテンポでしっかりと歩み始めるような感じがいいので。
ただ、スコアにはAllegroとかかれているので、これだと実際のテンポよりは遅めな解釈になるのでしょうか。

この後、テンポ変わらず369小節目(ほとんど最後)のMaestosoまでいきます。つまり、この曲は最初に出したテンポで速めの演奏になるか否かがほぼ決まってきます。また、同じフレーズの繰り返しが多く、そのメロディーが調を変え、リズムを変えて繰り返し現れます。
アシュケナージの演奏はあまりゆれずにまっすぐ行きます。ただ、強弱の対比は比較的はっきり出ているように思います。最後は379小節目の前で大きくritし、Maestosoに入り、399小節目でritして終わる、といった感じです。
①の演奏は181小節目からのHrの3連符のフレーズをかなり前面に出しています。この部分は弦楽器がffでメロディーを弾いていますが、Hrのフレーズはfにもかかわらず、弦楽器に負けず劣らずの大きさで音を目立たせています。(わたしはHrが目立つほうが好きです。)この演奏は全体的に管打楽器が目立つような演奏です。そして379小節目以降もはやめのテンポでいき、387小節目あたりからritして、終わるという感じです。
②の演奏はテンポを緩めたり早めたりをしながら演奏しています。また、全体的にスタッカートは鋭く、堅い音なのに対して、スラーのところは柔らかい音色に仕上がっていて、この二つの対比がくっきりと表れている演奏に聞こえます。最後のところは、379小節目で急にテンポを落とし、399小節目でさらに遅くして終わる、という感じです。
③の演奏はアシュケナージの解釈に近いものがあります。(これより少し速めのテンポで演奏しているのがアシュケナージ、といったイメージです。)253小節目で大きくritしてテンポを落とし、272小節目から徐々に元のテンポに戻しているのが特徴でしょうか。この演奏はスラーは柔らかく、かなり広がりを感じさせるような演奏に聞こえますが、前の演奏に比べるとスタッカートの鋭さはあまり感じられません。ただ、低弦のピチカートは鋭いスタッカートになっています。最後は379小節目の前ですこしためてから、Maestosoに入り、そのまままっすぐ最後まで演奏する、という感じです。
④の演奏は137小節目や156小節目の前のような、ゆったりとしたメロディーの前で少しためています。ゆったりとした部分は揺れるのに対し、激しめのフレーズはまっすぐと進む演奏です。また181小節目のHrははっきりと聞こえる演奏に仕上がっています。さらにスタッカートは少し跳ねるような軽い音になっています。このスタッカートの演奏の仕方はこの演奏を大きく特徴づけている要素の一つに思えます(が、違うでしょうか・・・)。最後は366小節目で少しテンポを落とし、さらに379小節目で、そして394小節目でテンポを落とし、終わるという演奏になっています。
⑤の演奏はこれ調が違うのかな、と思うくらい高いですよね?編曲されたものなのでしょうか?またテンポはかなり速く、演奏というかメロディーがそれに追いついていないように思います(メロディーが流されているような感じがします)。なんか地に足がついていない演奏というか。正直良い演奏ではない気がします。

聞き比べた結果を書いてみましたが、やはりそれを表現するのは非常に難しい。頭の中ではそれなりにわかっているつもりなのだけど、それを言葉で表現しきれていない気がします。う~ん、どうしたものか。
しかし、いずれにせよ、この曲はやはり名曲です。何度聞いても飽きさせないメロディー、楽曲編成。同じようなフレーズが何回も出てくるのになぜか新鮮なものに感じる。ゆったりと流れるメロディーが来たかと思えば激しいアクセントの効いたメロディーがやってくる。この絶妙な対比が、これまた絶妙なタイミングで繰り返し現れるのが「だいしゅく」の何とも言えない魅力なのかもしれません。
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コメント

大祝

 アシュケナージは聞いたことがないので何とも言えない……。是非ともバーンスタイン&VPOを聞いてみて欲しいと思う今日この頃。
2013-11-10 03:09 rocky dvorak #- URL [ 編集 ]

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