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ヴィオラ会の三毛猫タマ

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【週刊】Classic Music Salon通信 #3~ヴァイオリンコンチェルトの魅力<チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調>

みなさんこんばんは。最近のハロウィン騒ぎに嫌気がさしている全日本ハロウィン撲滅協会(架空)会長のタマです。日本人は正しいハロウィンを知っているのでしょうか?

どうでもいい話ですが、先週の土曜日、オケの練習があったのですが、練習が終わり控室から撤収する作業をしている時、同じ学年の女の子の友達がスマホの画面をみながらお化粧直しをしていました。私は頭の古い人間なので、「電車でよくいる、暗い携帯画面を鏡代わりにしてお化粧しているパターンか」と思い、彼女に聞いてみると「ちがうよ。スマホに内蔵されているカメラで写しているんだよ」と言われました。彼女の説明によると、どうも最近の携帯には画面を見ながら自分を写すことのできるカメラがあり、そのカメラから写した映像を用いてスマホが鏡のようになるアプリを使用していたそうです。また、そのアプリではオプションで他人から見た自分(第三者目線の自分)を写す機能があるらしく、客観的視点で自分の身だしなみなどをチェックできるんだとか。最近の機械はすげーなーと思いました(ドラえもんの秘密道具になりそうな機能を備えたものたくさんありますからね。ドラえもんの世界は、今や現実になりつつありますから)。

さて、スマホなんて縁もゆかりもない19世紀の作曲家チャイコフスキーが書いたヴァイオリン協奏曲が今回のお題でございます。
私がこの曲を初めて聞いたのは生後10日ほどたった、ある晩のおむつ交換の時でした(当然のことながら当の本人は全く覚えておりません)。もしかしたら、私が初めて聞いたクラシックかもしれません。そのせいか、私はこの曲が非常に大好きです。
私が所有しているCDはヤッシャ・ハイフェッツのソロ、フリッツ・ライナーの指揮、シカゴ交響楽団の演奏(1957/04/19 録音 Orchestra Hall, Chicago)です。

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(アマゾンのサイトより、CDジャケットの写真)

ハイフェッツは1901年生まれのリトアニア出身の天才ヴァイオリニストです。“ヴァイオリニストの王”何て呼ばれていたんだとか。クラシック好きの人なら皆さんご存知でしょう。
彼のヴァイオリンの音色は、高音部に達してもキーンとしない、丸みを帯びた柔らかい音色に聞こえます。でもどこか鋭く、緊張感のある旋律を奏でます。あと、ヴィブラートが美しい。イメージとしては波形の広がりがあまりない、波の高さのない音の広がりです。おそらく、一般的なヴィブラートよりも指の動きが速いのでしょう。私がしつこいヴィブラートが嫌いな所以はここにあるのかもしれません(しつこいヴィブラートを聞くとだんだんイライラしてくるんです)。
そして、彼はなによりも技術がすごい。これだけの難曲を、ハイペースなテンポで弾きこなすのです。特にこの曲と、一緒に収録されているメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、両曲の第三楽章は圧巻です。

さて、皆さんはこの曲にまつわるちょっとしたエピソードがあるのをご存知ですか?
チャイコフスキーは1878年にこの曲を作曲しましたが(作曲に費やした時間はたったの一か月だったんだとか)、この曲の初演のソリストとして、当時ロシアで最も偉大なヴァイオリニストとされていたペテルブルク音楽院教授レオポルト・アウアーに送ったのですが、アウアーは演奏不可能として初演の演奏依頼を拒否しました。最終的にライプツィヒ音楽院教授となったロシア人ヴァイオリニストのアドルフ・ブロツキーの独奏、ハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、1881年12月4日に初演が行われたのですが、演奏者がこの曲のことを理解せずに演奏したため、評価は燦燦たるものでした。しかし、ソリストを務めたアドルフ・ブロツキーは自身の演奏会でこの曲を演奏、そうしていくうちに評価を得るようになりました。最初は演奏を拒否していたアウアーも、後に演奏するようになり、弟子のエフレム・ジンバリスト、ヤッシャ・ハイフェッツ(そう、彼はアウアーから直々にこの曲を教わったのです!!)、ミッシャ・エルマンなどにこの作品を教え、彼らが名演奏を繰り広げることで、4大ヴァイオリン協奏曲と呼ばれるまでに評価が高まったのです。

チャイコフスキーの楽曲にはロシア民謡の要素が加わっていることが多い。この曲もそうです。旋律のあちこちで「お、ロシア民謡か」と思わせる音階やコード進行があるように思います(私だけか?)。第一楽章のゆったりとしたメロディーも、ハイフェッツのヴァイオリンになきが入っているためか、ロシア民謡にあるどくとくの哀愁感を感じます。
この曲を聴いて思い浮かべるのはロシア(とはいってもシベリアではなく、モスクワあたりのロシアです)の冬の光景です。モスクワの町を歩いている時、身をさすような鋭い風が吹く、しかし、どこかその風の中には人のやさしさ、街を歩く人から発せられる人間味を含んだ暖かさを感じる。でもやっぱり寒い!「早く帰って暖房にあたろ~よ~」とお母さんに話す子供の声が聞こえてきそうな光景を思い浮かべます(伝わりにくいですね。私の文章力のなさのせいです。ごめんなさい)。とくに第一楽章の、たま~に聞こえるフルートの音色は、まるでふっと感じる太陽の温かさのように、ほっとするメロディーです。

書いていて思いますが、やはりチャイコフスキーの楽曲はどれも繊細で表情豊かです。私はそんな美しいチャイコフスキーの旋律が大好きです。やっぱりいいな~、スラヴのクラシックは!

ブラボー、チャイコフスキー!ブラボー、ハイフェッツ!!

※次回はNHK交響楽団の第1765回定期公演について書きたいと思います。配信は26か27日を予定しています。この演奏会の模様は25日(金)NHK-FMにて夜7時から生中継で放送されます。興味のあるかたはぜひ聞いてみてください。

★二つの台風が日本に接近中です。しかもかなり勢力が強い。最悪、関東地方には2つ同時に接近する恐れがあるようです。伊豆大島で大変な災害が起きたばかりです。災害はいつ起きるかわかりません。このブログをお読みの皆さんも、絶対に油断しないよう、そして災害に巻き込まれないよう、注意してください。油断は禁物です!

Written by サロンオーナー 三毛猫タマ
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