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【週刊】Classic Music Salon通信 #2 ~雄大たるスラヴの調べ<ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番>

皆さんこんにちは。三毛猫タマです。
今日は私が今必死に練習しているこの曲について書こうと思います。

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18
言わずと知れた、名曲中の名曲です。
作曲されたのは1900年。ラフマニノフが交響曲第1番の初演に失敗し、挫折した後の、作曲家ラフマニノフの復活の曲です。
この曲のメロディーは華やかというよりも、地の底から何かが湧き立つような、かなりエネルギッシュなもののように感じられます。そんな底力のある1・3楽章に対して、あの2楽章の透き通るような繊細で美しいメロディ。一つの曲の中で、これだけ対照的な雰囲気を出している曲はあまりないように感じます。

私が思うこの曲の特徴は、なんといっても楽曲の音域が広いことです。イメージとしてはピアノの88鍵をフルで使っているような、まるでスラヴの広大な大地を思わせる広くて奥行きのあるメロディー。実際にスコアを見てみると上から下まで幅広い音域になっていることがわかります。この音域の広さが、この曲の雄大さを演出しているのではないでしょうか。

ラフマニノフ自身もピアニストでした。彼はかなり手の大きいピアニストだったそうで、指を広げただけで1オクターブ半は軽く広がったそうです。ゆえにラフマニノフのピアノ曲はかなり高度な技術を要求されます。
私は、彼のこの技術の高さが、広い音域を用いた曲の展開、という発想を可能にしたように思います。人間やっぱり「これができるのなら、こうしてみようかな」と思うものです。音域を広げることでこんな表現ができるんだ、ということを自分で感じることができたラフマニノフなら間違いなく思ったはずです。

これはあくまで私の主観的な感覚ですが、スラヴ系の作曲家が生み出した音楽は共通して、メロディーが雄大に感じます。広がりと奥行きのある、壮大なメロディー。ロシアという国は非常に広い国です。その広さゆえゆったりと流れる大河のように時が流れ、奥深い風を感じられる土地。そのゆったりと奥深い風がすべてを包み込んでいく。これが私が、ラフマニノフやほかのスラヴ系の音楽家の曲を聴いて抱いたロシアのイメージです(いったことがないので実際のところはどうなのかわかりかねますが)。

ラフマニノフが何を考えてこの曲を書いたのかはわかりません。でも私はこの曲を作曲した時に、彼自身の中で何かが変わったのだと思います。彼は高い技術をもったピアニストです。その技術を披露するような高度な技を要求する曲を書くこともできたはずです。しかし、この曲は、高い技術を要求するけれど、それだけではない何かが一緒になっている気がするのです。その何かが、この曲の雄大で奥行きのある雰囲気を演出し、多くの人々に響く名曲に仕上げたのだと思います。その何かの必要性を、ラフマニノフは挫折の中で学んだのでしょう。

この曲の第一楽章は2・3楽章を完成させた後に書いたそうです。私はこのことを知った時に思いました。だから演奏するのは第一楽章が一番難しいのだな、と。この楽章には技術だけではなく、思いが乗っていないと完成しないのです。ラフマニノフが感じた何かとは何なのか。最近の私はその何かを求めながら練習する日々を過ごしています。

Written By サロンオーナー 三毛猫タマ
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