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【別冊】クラシックミュージックサロンへようこそ#3~来年もどうぞよろしくお願いします

今年ももう終わりが近づいてまいりました。
今年一年大変お世話になりました。
また来年も当サロンをご利用いただければ何よりです

ここ最近バイトが忙しく配信が滞っておりました。ネタはあるのですが時間がなくて・・・
用意でき次第配信します。よろしくお願いします。

新しい年、まずはウィーンフィルのニューイヤーコンサートを聴いて、新年を祝いましょう!
以下にウィーンフィルハーモニー管弦楽団のHPから引用した曲目表を載せておきます。

2014年ウィーンフィルニューイヤーコンサート 
於:ウィーン楽友協会大ホール
指揮者 ダニエル バレンボイム

・エドゥアルト シュトラウス
  Helena Quadrille, op. 14

・ヨーゼフ シュトラウス
  Olive Branch Waltz, op. 207

・ヨハン シュトラウス1世
  Caroline Gallop, op. 21

・ヨハン シュトラウス2世
  Egyptian March, op. 335
  Seid umschlungen, Millionen. Walzer, op. 443
Tempestuous in Love and Dance, Fast Polka, op. 393

-- 休憩 --

・ヨハン シュトラウス2世
  Overture to the Operetta "Waldmeister"
  Klipp-Klapp, Gallop, op. 466
  Tales from the Vienna Woods, Waltz, op. 325

・ヨーゼフ ヘルメスベルガー2世
  Vielliebchen, Polka française, op. 1

・ヨーゼフ シュトラウス
  Bouquet Polka, Fast Polka, op. 188

・リヒャルト シュトラウス
  Moonlight Music from the Opera "Capriccio"

・ヨーゼフ ランナー
  The Romantics, Waltz, op. 167

・ヨーゼフ シュトラウス
  Teasing, Polka mazur, op. 262
  Shenanigans, Fast Polka, op. 98

・レオ ドリーブ
  Variation dansée (Pizzicati) from the Ballet “Sylvia”

・ヨーゼフ シュトラウス
  Dynamiden, Waltz, op. 173
  Without a Care, Fast Polka, op. 271

今回は19世紀に活躍したフランスのロマン派作曲家レオ・ドリーブのバレエ音楽「シルヴィア」から、第3幕の第4曲ディヴェルティスマン:ピッツィカートを演奏するようです。こちらも楽しみです。

それでは皆さん、良いお年を!!
サロンオーナー 三毛猫タマ
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【週刊】Classic Music Salonへようこそ#9 ~NHK交響楽団第1769回定期公演について

阿笠邸にて。
博士>おい新一、また新しいメカを発明したんじゃ!
コナン(工藤新一)>またガラクタ作ったのか・・・
博士>まぁそうゆうでない、新一。今回のメカはだなぁ・・・
灰原>やめときなさい、そのメカを紹介するのは。工藤君に嘲笑されるだけよ。この前言ってたじゃない。これ以上工藤君にバカにされたくないって。
コナン>(灰原がとめるんだからよっぽどくらだねぇもん作ったんだな)
博士>いや、これはそんなことはない。今回のメカにはもう注文が入っているんじゃ!
灰原&コナン>へ?
博士>(メカを取り出し)これはだな、温泉につけるだけでその温泉の成分、効能、特色などを言うメカなんじゃ。この前わしの知り合いの温泉旅館を経営している人から注文が入ったんじゃ。どうじゃ、すごいだろ!
コナン>(小声で)おい、注文が入ったのは知らなかったのか?
灰原>知らないわ。それに私はてっきりもう一つのメカの方を工藤君に見せると思っていたから。
コナン>もう一つあんのか?
灰原>ええ。使い道のなさそうなメカだけどね。

みなさんこんにちは。三毛猫タマです。
今後、「名探偵コナン」のパラレルワールドとして、コナンの話で事件が起きないシーンを連載してみようと思います。だって、放送されるのって、人がお亡くなりになったり(しかも普通じゃない原因でね)する“非日常”が描かれているのですから。コナンの日常ってどんななのかなぁ~と思いながら書いていきますのでよろしくお願いします。
ちなみに、コナンファンの方なら、今回出てきた温泉メカは何かわかりますよね?「密室状態の露天風呂」である女優が殺害された事件で登場した、あの人形メカです。

さて、今日は先日11月30日に放送されたNHK交響楽団の第1769回定期公演についてお話ししたいと思います。
さっそくプログラムを振り返ってみましょう。

ストラヴィンスキー/バレエ音楽「カルタ遊び」
リスト/ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調
ショスタコーヴィチ/交響曲 第15番 イ長調 作品141

管弦楽:NHK交響楽団(コンサートマスター:篠崎 史紀)

N響とデュトワの共演です。

では、指揮者とピアニストのプロフィールを、NHK交響楽団のホームページから引用させていただきます。

★指揮:シャルル・デュトワ<NHK交響楽団名誉音楽監督>
 スイスのローザンヌ生まれ。生地およびジュネーヴの音楽院でヴァイオリンや指揮法等を学び、シエナ、タングルウッドで研鑽を積んだ。1950年代末から指揮活動を開始。1967~1978年ベルン交響楽団首席指揮者、1976~1979年エーテボリ交響楽団首席指揮者を歴任、1977年モントリオール交響楽団を初めて指揮して半年後に音楽監督に就任した。技術的・音楽的水準を飛躍的に向上させ、「フランスのオーケストラ以上にフランス的」と評されるほど、この楽団を北米トップクラスに育て上げ、2002年まで音楽監督を務めた。
 1960年代半ば、ヘルベルト・フォン・カラヤンの招きでウィーン国立歌劇場にデビュー。1983年英国ロイヤル・オペラ、1987年メトロポリタン歌劇場に初登場。世界各地の歌劇場やオーケストラに定期的に客演するとともに、1991~2001年フランス国立管弦楽団音楽監督、2008~2012年フィラデルフィア管弦楽団首席指揮者(現在は桂冠指揮者)、2009年からは英国ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督・首席指揮者を務めている。
 若手音楽家の育成にも取り組み、札幌のパシフィック・ミュージック・フェスティバル芸術監督、宮崎国際音楽祭アーティスティック・ディレクターを歴任。中国・広州の広東国際夏季音楽アカデミーのアーティスティック・ディレクターを務めるほか、2009年ヴェルビエ音楽祭管弦楽団の音楽監督に就任した。
 NHK交響楽団とは、1987年に初共演。1996年常任指揮者に就任、1998~2003年音楽監督、現在は名誉音楽監督。今年8月、ザルツブルク音楽祭に初出演となったN響を指揮した。(柴辻純子)

★ピアノ:スティーヴン・ハフ
 「スティーヴン・ハフは、夜はコンサート・ピアニスト。デイタイムの関心は、神学、芸術、帽子、プディングなど……そしてそれらについて書くことも」。ブログ連載を託す英紙テレグラフのウェブサイトが紹介するとおり、ハフはライター、作曲家としても活躍する知性派ピアニスト。透明な音と切れ味良い技巧をもち、クリアな造型を聴かせる。50枚を超えるCD録音でも知られ、自作も含めた選曲は幅広い。
 1961年イングランド北西部の生まれ。1980年にジュリアード音楽院に留学、1983年のノームバーグ国際コンクールで優勝。母国で教鞭も執り、2005年にはオーストラリア市民権も取得。N響とは1993年のラフマニノフ《ピアノ協奏曲第3番》で初共演。デュトワ指揮する2001年のリーバーマン、2002年のモーツァルト以来4度目の登場。今回は2011年にCD録音もあるリストを弾く。(青澤隆明)
<NHK交響楽団HPより引用 引用元:http://www.nhkso.or.jp/concert/concert_detail.php?id=238

☆ストラヴィンスキー/バレエ音楽「カルタ遊び」
 バレエ音楽で「かるた遊び」?と思った方いませんか?
 この曲は次のようなパートわけになっています(すべて連続して演奏されます)
 第1ラウンド
序奏
パ・ダクシオンジョーカーの踊り
ワルツ
第2ラウンド
序奏
ハートとスペードの行進曲
クィーンの5つのヴァリアシオンとコーダ
行進曲
一同の踊り
第3ラウンド
序奏
ワルツ
スペードとハートの戦い(プレスト)
結尾(ハートの勝利)
 今回の演奏ではバレエはありませんが、実際は、各ダンサーはそれぞれのトランプの模様をつけた衣装を着て進められます。ジョーカーやパスの踊りなどもあり、これらが全体をより多彩にしていきます。最後はディーラーの手が全てのトランプを持ち去っていくというものです。
 1937年に作曲者自身の指揮で初演された作品で、初演場所はニューヨークのメトロポリタン歌劇場です。
ようはポーカーのトランプの動きをバレエ音楽で表現したものです。音楽にはその動きを思い起こさせるようなメロディーが散りばめられています。非常に華やかな演奏に仕上がっていて、聞いていて楽しい演奏でした。
N響のHPにあった曲目再説に面白い記述があったので、引用しておきます。
「最後に、ストラヴィンスキーがあらすじの末尾に記した、ラ・フォンテーヌの格言を紹介しておく。『悪人とは絶えず闘うべし。なるほど平和は結構だ。しかし、誠意なき敵を前に平和が何の役にたとう』。バレエの初演は1937年4月。ヨーロッパにとっては、まさに戦争前夜であった。(藤田 茂)」
なるほど。そう考えると非常に感慨深い作品であります。
※ラ・フォンテーヌ:ベルギー出身の国際弁護士。1907年から1943年まで常設国際平和局の事務局長を務めた。1913年にノーベル平和賞を受賞した。

☆リスト/ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調
 今回の演奏は、なにかしっくりとこない演奏でした。
 ピアノとオケがなにかあっていない、ずれているわけでもないが、あってるわけでもない。言葉では言い表しようのないもどかしさを感じました。あと、少しミスタッチが目立った気がします。ピアノの音色もすこし曇ったような音色で、これもまたオケの音色とうまく絡み合っていない感じでした。
 しかしながら、この曲はやはり難関な曲です。この前スコアを印刷したのですが、さすがリスト。かなり過酷なことを要求しています。これを弾きこなすだけでもやっぱりすごいですね。

☆ショスタコーヴィチ/交響曲 第15番 イ長調 作品141
 ごめんなさい。実はPCのエラーが発生してこの部分の録音がありません!
 なので、何も書けません・・・。

ではまた次回!

【週刊】Classic Music Salonへようこそ#8 ~「クリスマスまでには帰るからね!」―ラヴェル 組曲『クープランの墓』

「クリスマスまでには帰るからね!」
タイトルにも引用したこの言葉、これはある世界的な戦争に従軍したイギリス兵士が、家族に残した言葉です。
ある世界的な戦争、それは来年で開戦から100年目となる、第一次世界大戦です・・・。

みなさんこんばんは。三毛猫タマです。

サライェヴォ事件(当時墺が支配下に置いていたセルビアを訪問中だった同国皇太子夫妻がセルビアの青年に暗殺された事件)を発端に1914年7月28日に始まった第一次世界大戦。最初は支配国と被支配国同士の戦いであり、すぐに終結するだろうとだれもが思っていました。これに当時墺と三国同盟を組んでいたヴィルヘルム2世治下の独が、シュリーフェン・プランを実行する形で仏に宣戦布告した。これにより、各国の思惑が複雑に絡み合い、瞬く間に世界大戦へと発展してしまった。終戦は1918年の11月11日。両陣営の戦死者は約992万人、戦傷者は約2122万人に達しました。「クリスマス」までに終わるはずだった戦争が、4年3ヶ月を費やす長期総力戦となったのです。戦争が起きた当時、こんなことになろうとだれが想像したでしょうか?
私は欧州で起きた戦争の中でも、自分が勝手に三大戦争と呼んでいる戦争があります。それは1648年に終結した三十年戦争、そして二つの世界大戦です。特に第一次世界大戦は様々な新兵器(毒ガス、飛行機、機関銃など)が初めて使用された戦争であり、その兵器による後遺症は悲惨なものでした。
高校生の時、私は世界史の授業でNHKが制作したドキュメンタリー番組「映像の世紀」を見ました。20世紀は映像技術が大きく発展した時代であり、第一次世界大戦は世界で最初に映像に記録された戦争と言われています。そこには、とても信じられない光景が写っていました。塹壕(戦争で歩兵が砲撃や銃撃から身を守るために使う穴または溝)で、整然と並んで銃を構える兵士たち。その時、ある兵士が銃弾を受けて倒れます。しかし、周りの兵士たちは倒れた兵士には目もくれず銃撃を続ける。後ろを通る兵士に至っては、その場に倒れている兵士を邪魔な荷物のように靴でけって退かす。とても信じられない光景が記録されていました。

さて、今回紹介する曲はラヴェル作曲ピアノ組曲『クープランの墓』(仏語原題:Le Tombeau de Couperin)です。この曲はラヴェルが作曲した最後のピアノ独奏曲です。ちなみに、邦題の『クープランの墓』という訳は、バロック音楽が日本にまだ知られていない時代に付けられたもので、この訳は現在では誤訳とされています。tombeauとは確かにフランス語で墓や墓標のことをさすのですが、音楽用語としては故人を追悼する器楽曲の意味であり、Le tombeau deとは「故人をしのんで」とか「故人をたたえて」という意味になります。そしてラヴェルがCouperinという人物をタイトルにしたその理由は、クープランはフランス文化の象徴的な存在であり、クープランに象徴されるフランスの文化や芸術を崇敬へのオマージュとして、そしてそれらを生み出したフランス人を鼓舞する意図で使われています。ではなぜ、ラヴェルはそんなことをしたのでしょうか?
この曲は1914年から1917年にかけて作曲されました。まさに第一次世界大戦の真っただ中でした。
ラヴェルはもともとフランスへの愛国心が非常に強い人でした。そしてクラヴサン音楽の大家フランソワ・クープランを非常に尊敬していました。そこで、フランソワ・クープランのみならず、18世紀の音楽全般に対する音楽としての捧げ物、いわゆるオマージュを書こうと思い立ち、1914年にこの曲の構想を練り始めました。しかし、1914年、第一次世界大戦が勃発。彼も野戦病院の車の運転手として従軍しました。健康を害しながらも1916年パリに戻ります。ところが、1917年1月、ラヴェルの母が亡くなります。彼の母はバスク人(系統不明の民族、スペインのイベリア半島バスク地方に分布していることからこう呼ばれている)で、沈み込んだ気持ちの中で、母が伝えたバスク人の血というものを強く意識するようになります(フランスという国も日本と同じように血統を強く意識する傾向があります)。また、この戦争で彼の友人も多く戦死しました。このことから、ラヴェルはフランスへの愛国心、大戦で散った友人達への追悼、そして母の伝えたバスクの血、これらすべてを織り交ぜて、友人達へのパセティックなレクイエムとしてこの曲を完成させ、それを通じて18世紀のフランスの音楽や伝統に敬意の念を表すことにしたのです。
この曲は「プレリュード(前奏曲)」<ジャック・シャルロ中尉>、「フーガ」<ジャン・クルッピ少尉>、「フォルラーヌ」<ガブリエル・ドゥリュック中尉>、「リゴドン」<ピエール&パスカルのゴーダン兄弟>、「メヌエット」<ジャン・ドレフュス>、「トッカータ」<ジョゼフ・ドゥ・マルリアーヴ大尉>の6曲から成り、それぞれが<>で示した、第一次世界大戦で戦死した知人たちへの思い出に捧げられています。なお、自身が編曲した管弦楽版では「トッカータ」とフーガを除いた4曲で構成され、「プレリュード」、「フォルラーヌ」、「メヌエット」、「リゴドン」の順に演奏されます。この曲は木管楽器に高度な技術が要請される曲として有名で、とくにオーボエにとっては最難関の曲とも言われています。
第一次世界大戦において、フランスはドイツに仇を撃とうとしていました。というのも、第一次世界大戦前に行われた普仏戦争で、アルザス・ロレーヌ地方をドイツ帝国に奪われ、ここをあのドイツから奪い返すことを目論んでいました。そのため、フランス国内ではあの憎きドイツをぶっ潰してやる!という機運が高まっていました(その集大成として現れたのが、1918年のヴェルサイユ条約における、ドイツに課せられた天文学的金額の賠償金です。ちなみにドイツはこの賠償金を2010年までに全額支払いました。なんと92年もかけて、一戦争の賠償金を払ったのです。これだけ見ても、いかに高額な賠償金がドイツに課せられていたのかがわかると思います)。「祖国のために!」そういって多くの兵士が戦地に赴き、散っていきました(ある部隊ではフランス国歌『ラ=マルセイエーズ』を歌いながら従軍したというエピソードが残っています)。その現実を見て、ラヴェルも、何もせずにはいられなかったのだと思います。特に、彼自身野戦病院にいたのですから、その現実を目の当たりにしたに違いありません。
私は戦争を知りません。目の前で戦闘が起きている風景を想像することは容易ではありません。想像を超えた、精神的にまっとうでいられない状況下で、その人は何を思うのか。そしてその思いをどのように表現するのか。自分だったらどうするのか。
ラヴェルはその思いを音楽にしました。目の前で人がばたばたと死んでいく。家族には「クリスマスまでには帰るからね!」と言って従軍した人たちが、今目の前で死んでいる。そんな光景の中で感じたものを表現したのが、この『クープランの墓』だと私は思います。
この曲に込めた気持ちの中で一番強いのはきっと「フランス万歳!」という気持ちでしょう。私は「戦争をしてはいけない」という気持ちはそんなに強くないのだと思います(もちろん戦争をしてはいけないのは常識です!)。どちらかというと、「祖国フランスのために命を懸けた彼らに敬意を表して」という思いで、書いたのだと思います。祖国を誇りに思う気持ち。どこか、日本人に相通じるものがあるのではないでしょうか。
私の所属する大学のオケで、来年の春、この曲を演奏します。第一次世界大戦勃発から100年という節目の年に、この曲を演奏することになにか、運命的なものを感じてなりません。

【別冊】Classic Music Salonへようこそ#2<特別編> ~ケルティック・クリスマス2013に行ってきました

みなさんこんにちは。三毛猫タマです。
最近よくGARNET CROWの曲を好んで聞いています。
このバンドは以前から少し気になっていました。(よく名探偵コナンの主題歌を歌っており、主題歌のお気に入りはたいていGARNET CROWだったので。)
よく聞けば聞くほど、いいバンドです。いや、バンドじゃない。クリエイティブ集団。
AZUKI七さんの歌詞、これがいいんです。
私が好きな曲は4つあり、涙のイエスタデー、As the Dew、Over Drive、バタフライ・ノットです。
興味のある方は是非。

さて、今日はクラシックを離れ、ケルティック音楽についてお話ししたいと思います。
私はクラシック音楽が一番好きですが、それ以外の音楽では、冒頭で上げたGARNET CROWやいきものがかりの曲、ジャズ音楽、吹奏楽、そしてケルティック音楽が好きです。

ところでみなさんはケルティック音楽をご存知でしょうか?
江戸川コナンくん>アイルランドを中心に演奏されているやつだろ?ケルティック音楽はケルト人の伝統音楽なんだ。ケルト人はゲルマン人がヨーロッパ大陸を支配するようになる6世紀ごろまで、イギリスやフランス、ドイツに暮らしていた民族で、ゲルマン人が進出して以降、迫害されアメリカやアイルランドに逃げたんだ。でもケルト人は長く迫害され続けた。特にイギリスにおいては、クロムウェルの時代がそのピークだったんだ。
灰原哀さん>ふ~ん。
さすがコナンくん。よくご存じで。
コナン>お前だって知ってるだろ?ジャガイモ飢饉。
灰原>知ってるわよ。天候不順で食糧危機になり、多くのケルト人がアメリカに移住するきっかけになった出来事でしょ?そういえばあれはケルト人だったわね。
コナン>そうそう
灰原>そういえばフランスのノルマンディー地方に住んでいるのってケルト人じゃなかったかしら?
コナン>ああ、そうだよ。北フランスにはケルト文化の遺跡が多く残ってんだ。
そうなんです。第二次世界大戦の「ノルマンディー作戦」のノルマンディーですよ。
さっきコナンくんがいっていたゲルマン人の進出で多くはアイルランドやスコットランド・イングランドに逃げたんですが、一部は北仏にとどまり、その地域でこれまた独自の文化を築きました。
灰原>で?ケルト人のことはいいから、ケルティック音楽の・・・
コナン>悪い悪い。話がそれたな。ほら、エンヤって有名な歌手がいるだろう、きれいな声をした。
灰原>以前紅白に出てた?
コナン>お前って紅白見るんだ~。
灰原>・・・悪い?
コナン>いや・・・(汗)。
哀ちゃんの言う通り、以前紅白の特別ゲストで出演していました。
エンヤさんは北欧出身のケルト人です。彼女はケルティックブームの火付け役といってもいいでしょう。それ以外にはケルティック・ウーマンが世界的な人気があります。
ただ、世界的に有名なのは少ないかもしれませんね。
管理人三毛猫タマが好きなミュージシャンはAltanです。
ヨーロッパではかなり有名なようですが、残念ながら日本ではあまり知られていません。

ケルト音楽の中心はダンスミュージックです。
しかし、ダンスミュージックと言っても最近の音楽の感じではありません
何と表現すればいいのかわかりませんが、とりあいず陽気な音楽、ってなとこでしょうか
きっと知らず知らずのうちにどこかで皆さん耳にしたことがあると思います。

コナン>編成はたいていフィドル、フルート、アコースティックギター、アコーディオンかバグパイプが定番なんだ。
もちろんこれだけではありません。ハープとフィドルという組み合わせもあります。ただ、フィドルがいないのはあまりないかもしれませんね。

さて、今回管理人がいったのはすみだトリフォニーホールで行われた「ケルティック・クリスマス2013」です。今回参加したミュージシャンはLúnasa、カトリオーナ&クリス、シャロン・シャノンwithステファニー・カドマンの3組です。

2013121311390000.jpg

Lúnasaはアイルランドでも大変人気の高いバンドです。編成はフィドル・バクパイプ・コントラバス・アコースティックギター・フルートの5人組です。地元メディアからは「スーパー・スーパーバンド」と呼ばれるほど、メンバーそれぞれに輝かしい実績があります。年間200本のライブを弾きこなす人気バンドです。フルートを吹く人が大変陽気な人で、曲の間のトークで毎度客席から笑いをとっていました。演奏テクニックは大変高いです。とくにコントラバスの演奏は最高でした。弦を5弦全部叩きながら、ある一つの音を響かせる、箱をたたいて独特の響きを出すなど、コントラバスにそんな奏法があるの?という技を次々に繰り出していました。
カトリオーナ&クリスはハープとフィドルの2人組のバンドで、「これがハープの弾き方なの?」と思うくらいハープが激しい演奏をしていました。そのわざには感嘆いたしました。以前(4年くらい前)にケルティック・クリスマスに来た時には結構穏やかな眠くなりそうな感じの曲を演奏していたので、そのイメージが強く、こんなアップテンポな曲もやるんだな、と思いました。
シャロン・シャノンは女性アコーディオン奏者です。アイルランドの国民的ミュージシャンであり、彼女を知らない国民はいないほど、人気があります。彼女とともに活動しているバンドの編成はフィドル・アコースティックギター・ベースギターの3人です。そしてゲストとして迎えられたのがステファニー・カドマンです。カナダ出身のアイリッシュダンサーで、フィドルも弾きこなします。今回のステージではフィドルを弾きながらアイリッシュダンス(タップダンス)をしていました。これにも私はびっくりさせられました。フィドルを弾きながらなんてどうしてできるのでしょう?
今回はダンスミュージック中心のステージで、ケルティックダンスミュージックが大好きな私は大変満足なステージでした。
今回しみじみ思ったのは、フィドルの奏法です。フィドルはつまりヴァイオリンのことで、ヨーロッパの伝統音楽で使用するヴァイオリンのことをフィドルと呼びます。このフィドルの奏法。かなり速いテンポで細かい音符を弾きこなさなければいけません。そのためには弓の使い方が非常に重要になってきます。彼らの弓の動かし方は絶対に上腕が動かない(基本ですけどね)。見事なくらい動かない。そして手首が柔らかい。手首のスナップがすごい。相当鍛えたんだな、と思いました。ちなみに、弓の持ち方はバロック式の持ち方でした。

大変楽しい夜を過ごすことができました。来年もまた行こうと思います。Altan早く来ないかな~。

【週刊】Classic Music Salonへようこそ#7 ~NHK交響楽団第1768回定期公演について

>ねぇねぇ、お母さん!桃太郎の話って、ボクは嘘だと思うんだよね~
>え?どうして。
>だって現実味がないじゃん!本当の桃太郎の話はね、こうだと思うよ。「昔々、おじいさんとおばあさんが川で洗濯をしていました・・・」
>(おじいさんとおばあさんは一緒に洗濯をしていたっけ?)
>「するとそこにももが(中略)流れてきました。おじいさんは『これは大きな桃だ、家で食おうじゃないか!』といいました。でもおばあさんが『でもこの大きさはわしらじゃ持って帰れない。ここで切りましょう』といいました。そこでおじいさんは家から斧をもってきました・・・」
>(斧?)
>「そしてその桃に斧をバスッといれて、『はっ!』といって桃を思いっきり割りました。すると桃から赤い血が流れるではありませんか。『何故血が?』とおじいさんが不思議に思いながらおそるおそる桃を開けてみると・・・なんと中にいた子供まで真っ二つに割ってしまったのです!『なぜ桃の中に子供が・・・』おじいさんとおばあさんはそのまま泡を吹いて死んでしまったとさ」おしまい。どう?現実的でしょ!
>・・・。(どこでこの子はそんなことを学んできたんだろう?パパが変なことでも吹き込んだのかしら?)

みなさんこんにちは。三毛猫タマです。
なぜ桃太郎の話において、桃を切っても桃太郎は真っ二つにされなかったのか、これは私の幼稚園の頃からの疑問です。この疑問の答えをご存知の方はぜひ教えてください。

さて、桃太郎はさておき、今日は先日11月20日に放送されたNHK交響楽団の第1768回定期公演についてお話ししたいと思います。
さっそくプログラムを振り返ってみましょう。

リャードフ/交響詩「魔の湖」作品62
ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲 第2番 嬰ハ短調 作品129
チャイコフスキー/交響曲 第5番 ホ短調 作品64

管弦楽:NHK交響楽団(コンサートマスター:堀 正文)

またまたオールスラヴ系のプログラムです。

では、指揮者とピアニストのプロフィールを、NHK交響楽団のホームページから引用させていただきます。

★指揮:トゥガン・ソヒエフ
 トゥガン・ソヒエフは、間違いなく現在最も注目される若手指揮者の一人だろう。1977年、ロシア連邦北オセチア共和国の首都ウラジカフカスに生まれたソヒエフは、サンクトペテルブルク音楽院で、ゲルギエフやビシュコフらを育てたことで知られる名教師イリヤ・ムーシンなどに指揮を学んだ。2005年、フランスの名門トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の首席客演指揮者及び芸術顧問に就任したソヒエフは、2008年には同団の音楽監督となる。現在まで彼らの評価は高まる一方で、『フィガロ』紙は「フランスの音楽生活の中心」と絶賛し、パリ管弦楽団、パリ・オペラ座管弦楽団とともに、フランスのベスト3にランクしたほどである。ソヒエフと同団は、2012年12月に日本ツアーを行い、フランスとロシアの作品で名演を聴かせた。
 ソヒエフはまた、2012/2013年のシーズンから、ベルリン・ドイツ交響楽団の音楽監督も務めている。その他、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団といった世界中の優れたオーケストラ、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、マリインスキー劇場などの名門歌劇場に招かれ、いずれも好評を博している。2012/2013年シーズンには、シカゴ交響楽団及びライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団に初登場、ウィーン・フィルへの再登場も果たしている。N響とは2008年に共演したが、定期公演を指揮するのはこれが初めてである。(増田良介)

★ヴァイオリン:諏訪内 晶子
 桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース修了。文化庁芸術家在外研修員としてジュリアード音楽院本科およびコロンビア大学等で学ぶ。1990年史上最年少でチャイコフスキー国際コンクール優勝。翌年ニューヨークに留学。その後、世界各国の著名な指揮者、オーケストラと共演。またマールボロ、ロッケンハウス、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン等、国際的な音楽祭にも多数出演している。
 N響とは1991年以来、共演を重ね、2008年N響定期でP. エトヴェシュの《「セブン」(コロンビア宇宙飛行士への追悼)―ヴァイオリンとオーケストラのための》、2012年N響「Music Tomorrow」でJ. マクミランの《ヴァイオリン協奏曲》ともに日本初演の独奏を務めた。
 2012年のエリーザベト王妃国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門のセミファイナルおよびファイナルの審査員。2013年は「国際音楽祭Nippon」を企画、芸術監督を務めた。使用楽器は、日本音楽財団より貸与された1714年製作のストラディヴァリウス「ドルフィン」。(柴辻純子)
<NHK交響楽団HPより引用 引用元:http://www.nhkso.or.jp/concert/concert_detail.php?id=234

☆リャードフ/交響詩「魔の湖」作品62
 あまり演奏機会のない曲で、初めて聞いた方も多かったと思います。私も初めて聞きました。
リャードフは散歩するときはスケッチブックを持ち歩いていたそうで、この曲を書いたときにもスケッチを残していたそうです。そのスケッチには、岸辺に葦やエゾマツが生えている湖を描いています。
 非常に繊細なメロディーで、そのメロディーを非常に丁寧に表現していました。この作品は標題音楽の「お手本」といっても過言ではないと思うくらい美しい曲でした。本当にリャードフの書き残したスケッチが目に浮かびました。非常にきれいな演奏、その一言に尽きると思います。

☆ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲 第2番 嬰ハ短調 作品129
 ショスタコーヴィチの晩年の曲です。非常に長く難しいカデンツァが特徴です。
 それにしても暗い曲。重い曲だなと思いました。あまり好きになれないかも・・・。
 しかし諏訪内さんのソロは圧巻でした。カデンツァを見事に弾きこなしていました。解説によると、この曲は諏訪内さんの新しいレパートリーのようで、彼女本人も非常に緊張感をもって臨んでいるのではないかとおっしゃっていました。
 諏訪内さんとN響の付き合いは長く、おそらく団員の皆さんも諏訪内さんの癖というか弾き方をよく熟知しているでしょうから、オケとソリストの絡みはよかったと思います。

☆チャイコフスキー/交響曲 第5番 ホ短調 作品64
 ご存知の方も多いでしょう、この曲は。非常に有名な曲です。「チャイ5」なんて呼ばれたり。
 ちなみですが、この曲の第二楽章の有名なホルンソロは、ジャズ音楽の『Moon Love』のモチーフになっています。興味のある方はこちらもぜひ。
 今回の演奏は、私が今まで聞いた中で一番良い演奏だったと思います。まさに「華麗な」演奏でした。
―第一楽章―
 クラリネットによる主題からスタート。そのあと行進曲風に曲が進行していきます。
 縦のラインがはっきりとしたメロディーです。だから明るい曲と言えるかというと、そうでもなく、「厳かな」という言葉が(個人的には)しっくりくるような気がする楽章だと思います。その「厳か」さを今回の演奏は見事に表現していると思います。指揮者のソヒエフ氏はロシア人だというのも大きな要素なのでしょう。
―第二楽章―
 やはりホルンソロですね。すばらしいソロでした。今回のホルンソロ奏者は福川さんです。
 そのホルンソロですが、非常に幻想的で、かつ奥行きを感じさせるメロディーでした。そしてソロを支える弦のフレーズはそのソロになんとも言えないきれいな「霧」をかけている感じで、まるで朝のまだ霧の晴れない静かな草原を思わせる演奏でした。
―第三楽章―
 三拍子のワルツ。バレエ音楽を数多く手掛けてきたチャイコフスキーならではのきれいなメロディーでした。しかし交響曲の中に純なワルツを入れてくるのも珍しいのではないのでしょうか?
 この美しいメロディーにまた素晴らしい味付けをソヒエフ氏はしたなと思います。管と弦の音量のバランスが絶妙で、これまた神秘的な空間を作り上げていたと思います。
 この楽章はまさに「華やかな」楽章でしょう。「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」などに出てくるワルツのような華やかさがあったと思います。非常にきれいで華のある演奏でした。
―第四楽章―
 最初に第一楽章で提示された第一主題がここで戻ってきます。この第四楽章は、最初は一楽章の厳かさを再現しますが、曲が進むにつれて華やかになっていきます。そして、最後のトランペットのファンファーレともいうべきメロディー(第一主題の再現)で幕を閉じます。
 スラヴ系音楽にはその独特の華やかさがあると私は思っているのですが、今回の演奏ではその独特の華やかさが見事に表現されていたと思います。チャイコフスキーの楽曲にある独特の、表現しえない華やかさ。圧巻のフィナーレだったと思います。

チャイコフスキー、やはり素晴らしい作曲家です。今回改めてチャイコフスキーの素晴らしさをひしひしと感じました。
やはりスラヴ系は華麗ですな!

【週刊】Classic Music Salonへようこそ#6 ~NHK交響楽団第1767回定期公演について

>もう~いくつ寝ると~おしょうがつ~♪
>あと27回じゃボケ!
>じゃあ28回寝たら箱根駅伝ってことだね。
>・・・。だから?

みなさんこんにちは。三毛猫タマです。
ここんところ演奏会が続いていたことがあり、更新がかなり遅れてしまいました。書きたいネタはあるので、原稿ができたら順次配信します。ごめんなさい!

今日は先日(とはいってもだいぶ前の11月15日ですが)放送されたNHK交響楽団の第1767回定期公演についてお話ししたいと思います。
まずはプログラムを振り返ってみましょう。

ボロディン/交響詩「中央アジアの草原で」
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
ソリストアンコール:ラフマニノフ/前奏曲集Op.23から第6番変ホ長調
プロコフィエフ/交響曲第5番変ロ長調 Op.100

管弦楽:NHK交響楽団(コンサートマスター:篠崎 史紀)
NHK-FM放送における解説:野平一郎(作曲家、東京芸術大学音楽学部教授)

オールスラヴ系のプログラムです。
私はプロコフィエフの交響曲は初めて聞きました。

では、指揮者とピアニストのプロフィールを、NHK交響楽団のホームページから引用させていただきます。

★指揮:トゥガン・ソヒエフ
 トゥガン・ソヒエフは、間違いなく現在最も注目される若手指揮者の一人だろう。1977年、ロシア連邦北オセチア共和国の首都ウラジカフカスに生まれたソヒエフは、サンクトペテルブルク音楽院で、ゲルギエフやビシュコフらを育てたことで知られる名教師イリヤ・ムーシンなどに指揮を学んだ。2005年、フランスの名門トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の首席客演指揮者及び芸術顧問に就任したソヒエフは、2008年には同団の音楽監督となる。現在まで彼らの評価は高まる一方で、『フィガロ』紙は「フランスの音楽生活の中心」と絶賛し、パリ管弦楽団、パリ・オペラ座管弦楽団とともに、フランスのベスト3にランクしたほどである。ソヒエフと同団は、2012年12月に日本ツアーを行い、フランスとロシアの作品で名演を聴かせた。
 ソヒエフはまた、2012/2013年のシーズンから、ベルリン・ドイツ交響楽団の音楽監督も務めている。その他、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団といった世界中の優れたオーケストラ、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、マリインスキー劇場などの名門歌劇場に招かれ、いずれも好評を博している。2012/2013年シーズンには、シカゴ交響楽団及びライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団に初登場、ウィーン・フィルへの再登場も果たしている。N響とは2008年に共演したが、定期公演を指揮するのはこれが初めてである。(増田良介)

★ピアノ:ボリス・ベレゾフスキー
 1990年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝したボリス・ベレゾフスキーは、今やロシアを代表するピアノの名手。1969年、モスクワ生まれ。モスクワ音楽院で学び、エリソ・ヴィルサラーゼに師事。1987年のリーズ国際ピアノ・コンクールで第4位に入賞し、1988年にウィグモア・ホールのリサイタルでロンドン・デビューを飾った。日本には1990年以来しばしば訪れ、最近では、2011年のNHK音楽祭でアントニオ・パッパーノ&ローマ聖チェチーリア国立アカデミー管弦楽団とリストの《ピアノ協奏曲第1番》を演奏。昨年はラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで得意のロシア・レパートリーを披露した。N響とは今回初共演。
 ショパン、リストなどのロマン派音楽に数多くの録音を残しているが、やはり、ラフマニノフなどのロシア音楽は彼の最も重要なレパートリーである。ラフマニノフのピアノ協奏曲全曲はドミートリ・リス&ウラル・フィルハーモニー管弦楽団と録音している。今回のロシアの若き鬼才トゥガン・ソヒエフとの《第2番》は、まさに注目の共演である。(山田治生)
<NHK交響楽団HPより引用 引用元:http://www.nhkso.or.jp/concert/concert_detail.php?id=236


☆ボロディン 交響詩「中央アジアの草原で」
 木管の美しい旋律が有名なこの曲。草原の穏やかで柔らかな風を想起させるメロディー。基本リズムとなっている低弦のピチカートも非常に印象的です。後半部では木管の旋律をチェロ、ヴァイオリンと弦が受け継ぎます。最後に再び旋律が木管に戻り、フルートの静かな旋律で幕を閉じる非常に美しい曲です。
この曲からは、私は動物がいない風景を思い描くのですが、皆さんはどうですか?あなたがこの曲を聴いて思い浮かべる「中央アジアの草原」には動物がいますか?原題は「中央アジアで」。作曲者自身は楽譜に次のようなコメントを書き残しているそうです。「中央アジアの果てしない静けさの中で歌が聞こえ、馬やラクダがやってくる。アジアの隊商『キャラバン』はロシア兵士に守られ、やがて草原に溶け込んでいく。」なるほど。ボロディンは動物が通っていく草原を描いていたようです。動物の姿を見出すことのできなかった私は、まだまだ修行が足りないってことなのでしょうか?

☆ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
 冒頭の和音は全ての音を一気に弾いていましたね。手の大きいピアニストにしかできない技です。しかしながら、少し残念だったのは手が大きいゆえか、ピアノソロが前に前に行く演奏で、指揮者が若い人だったこともあり、そのピアニストのテンポにオーケストラがうまくついていない演奏になってしまったところです。コンチェルトにおいて、オケとソリストがかみ合うように指揮を振るのは至難の業です。あらためて、この曲の難点を感じたところです。
 演奏は、非常にリズミカルな演奏でした。私のオケの友人は「作曲者ラフマニノフ自身が弾いた演奏に近い」と言っていました。ラフマニノフも、ベレゾフスキーも手の大きいピアニストです。相通ずるものがあるのでしょう。でもこのような淡々とした演奏は日本人には聴きなじみがなく、ちょっとものたりないと思った人もいるのではないでしょうか?たしかになかなかこうゆう演奏に触れる機会は少ないかもしれません。日本人はどちらかといえばロマンチックな演奏を好む傾向が強いため(とくにベートーベンにおいてはその傾向が顕著に表れるように感じます)、日本人うけを狙った場合、このような演奏には仕上げないと思います。そうゆう意味では、(日本においての演奏としては)非常に珍しいタイプの演奏だったと言ってもいいでしょう。非常にエネルギッシュな演奏でした。

☆プロコフィエフ 交響曲第5番変ロ長調 Op.100
 この曲は初めて聞いたのですが、まず編成が大きい。パーカッションの種類も多いしピアノ付というのも大きな特徴ではないでしょうか。
 作曲されたのは1944年。ピアノスコアを書き、そのあとオーケストラのスコアを書いたようです。基本はピアノである。確かにこの曲はそんな感じがする曲です。
 複雑に旋律が絡み合う独特な感じが非常に印象的でした。特に1楽章は大海原に航海に出たような印象を持たせる曲の感じで、旋律に奥行きを感じました。2楽章はパーカッションの多用が印象的でした。そして非常にリズミカルでした。旋律もはっきりしていた。全体通してどこか吹奏楽曲らしい音楽の使い方を感じました。
 私は現代クラシックがそう好きなほうではなく、あまり聞きません(←コラ)。この曲の3・4楽章あたりはちょっとわたし好みでない(好きな人ごめんなさい!!)感じで、まだまだこの手の曲を理解できる器じゃないなとしみじみ感じさせられました。
 しかしながら、何か情熱を感じる曲であり、心の中にある何かを奮い立たせるものがこの曲にはあったと思います。プロコフィエフ自身もこの曲について、次のように語っています。
「戦争が始まって、誰も彼もが祖国のために全力を尽くして戦っているとき、自分も何か偉大な仕事に取り組まなければならないと感じた。」
「わたしの第5交響曲は自由で幸せな人間、その強大な力、その純粋で高貴な魂への讃美歌の意味を持っている。」(1951年)
<田代薫訳『プロコフィエフ 自伝/随想集』音楽之友社、2010年、223ページ/ウィキペディアより>
 
なんかこじんまりとまとまってしまいましたね。
現代クラシックに関して、私はまだまだ修行が足りないなとしみじみ痛感いたしました。
精進します。
ではまた。

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